2006年12月18日

鴨シーの獣医さんとセイウチ

フンボルトさんたち

 先週の木曜日、某番組で鴨シーの獣医さんが紹介されてました。
 録画しそびれたんで、今日の夕方の再放送にリベンジ。(^^;)

ロックくん

 鴨シーのセイウチ末っ子のロックくん――彼のまだ小さい時に、お母さんのムックさんはお星様になってしまいました。
 ムックさんは、歯髄炎にかかってしまい牙を抜いていたのですが――その様子も紹介されていたようです。←先日の放送で見れなかった部分。
 南知多ビーチランドのサクラちゃんも、ムックさん同様に歯髄炎で牙を抜いています。国内のセイウチのことを調べると、意外とこの歯髄炎についてよく見かけます。炎症が脳に達したり、生じた膿でのどを詰まらせたり、生命にかかわることも少なくないようですね。

ミックちゃん

 セイウチは、メスにも牙があるんですよね。↑は、お姉ちゃんのミックちゃん。
 ちなみに、南知多ビーチランドのキックくんは、ミックちゃんやロックくんのお兄ちゃんだそうです。

 拍手、ありがとうございます。<(_ _)>

 セイウチの牙を抜く手術、ムックさんが日本ではじめての例だったんですね。生命に前向きに挑む獣医さんの姿勢が、ムックだけでなくその後の同じ歯髄炎で失われそうなセイウチの生命を救おうとする国内の獣医さんの支えになったんじゃないかな――と、勝手に想像してみたりもしています。

 それから、ちゃんと日付を追って――はっ…としたのが、カマイルカのキララちゃんのこと。
 Rayさんとふたり、鴨シーを訪問したのが9月28〜29日――実は、29日の強制給餌を見ていまして、あの時の身がすくむような緊張感はまさにキララの生命を支えるために張り詰められていたそれかと、思い出して目を見張る思いです。
 そして、つい最近――鴨シーのシャチやイルカを継続して観察してらっしゃる有名写真家さんのブログには、キララちゃんは生後半年を過ぎてたくましく感じられるようになった…という記事がアップされていました。
 獣医さんやトレーナーさんの頑張りに、キララちゃんの生命が応えたんですね。元気に成長していってくれるといいですね。


posted by HARUKA at 08:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 鴨川シーワールド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。あ〜、先月ブログに来てくれる方から聞いていたのに見逃しました…。本は読みました。いっそう海獣に興味を持つようになりました。
見逃して残念…。
Posted by ヤス at 2006年12月18日 22:31
 水曜日の深夜(木曜日の午前1:10〜1:54)に、もう一度再放送があるようですよ。
 番組でも獣医さんが語ってらしたのですが、野生動物は他者に弱みを見せる=死につながるので、痛くても辛くてもぎりぎりまで隠そうとするんですね。だので、動物園や水族館で飼育されている動物でも、ケガのような目に見える症状ならまだしも、内側の不調はやはりなるべく隠そうとするのだそうです。気がついたときには、状態が深刻化していることも少なくないそうで――そこで甘い判断をくだすと、即手遅れになってしまうこともあるんですね。
 そうである…とは聞いていましたが、現場で常に直面している人の声や経験を――今回は番組を通してですが――聞くことができるのは、よりいっそうリアルなこととして理解できて、上手い言葉が見つかりませんが……身の引き締まる思いがします。

 そして、話にあがったムックさんですが、4頭の子供をもうけたのは、牙を抜いた後なんですよね。獣医さんが手術を決めた、その判断がもう少し遅かったら……キックくん達は産まれていなかったかもしれないんですね。ひとつの生命は、常に次の生命に繋がっているのだと、改めて感じました。
Posted by HARUKA at 2006年12月20日 08:28
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